MetaQuotes社はメジャーアップデートであったMetaTrader4 Client Terminal Build 600に続いて断続的にマイナーアップデートを行い、Build 604を経て現在Build 610がリリースされています。Build 604及び610では以下の内容が更新されています。

MetaTrader 4 Client Terminal build 604

  1. ターミナル:異なるMQL4アプリケーションから同時に複数のトレード リクエストが送信される際のトレード リクエストのルーティングが改善されました
  2. MQL4:符号付整数配列のArrayBsearchバイナリ検索機能のオペレーションが修正されました
  3. MQL4:Expert Advisorの再初期化の管理が改善されました
  4. MQL4:MQL4アプリケーションのデバッグが改善されました
  5. フォーラムとクラッシュログで報告されたエラーが修正されました


MetaTrader 4 Client Terminal build 610

  1. ターミナル:トレーリング注文とSL及びTPの修正ダイアログのフィールドの最大長を増加しました
  2. シグナル:トレード シグナルとの初期同期が改善されました
  3. MQL4:MQL4アプリケーションからの電子メール送信が修正されました
  4. MQL4:バイナリ ファイルへの文字列配列の書き込みが修正されました
  5. MQL4:CopyRatesファンクションをコールする際の時間入力パラメータの制御が改善されました
  6. MQL4:表語文字(日本語及び中国語)を含む文字列で作業する際のCharArrayToStringとStringToCharArrayファンクションのオペレーションが改善されました
  7. フォーラムとクラッシュ ログで報告されたエラーが修正されました

MetaTrader 4 Client Terminal Build 600において、種々の改良や修正がクライアントとサーバ・コンポーネントに実施されており、MetaTrader 4の機能性と信頼性は大幅に改善されました。その中でクライアント・ターミナルには以下の新たな機能が追加されました。

【本アップデートの注意点】
●アプリケーションのインストールディレクトリの変更
Windows OSのセキュリティーポリシーにより、Program Files直下にデータファイル(EAやシステム設定、ログを含む)を保管するためには、管理者権限が必要となりました。そのため本バージョンよりデータファイルの保管先が下記の通り変更となります。

内容│旧パス│新パス
各種設定│<インストールフォルダ>\config│<データフォルダ>\config
チャート履歴など│<インストールフォルダ>\history│<データフォルダ>\history
プロファイル│<インストールフォルダ>\profiles│<データフォルダ>\profiles
テンプレート│<インストールフォルダ>\templates│<データフォルダ>\templates
EA│<インストールフォルダ>\experts│<データフォルダ>\MQL4\Experts
EAで使われるインクルードファイル│<インストールフォルダ>\experts\include│<データフォルダ>\MQL4\Include
カスタムインジケータ│<インストールフォルダ>\experts\indicators│<データフォルダ>\MQL4\Indicators
スクリプト│<インストールフォルダ>\experts\scripts│<データフォルダ>\MQL4\Scripts
EAのログ│<インストールフォルダ>\experts\logs│<データフォルダ>\MQL4\Logs
EAが使用するファイルなど│<インストールフォルダ>\experts\files│<データフォルダ>\MQL4\Files
EAが使用するライブラリ│<インストールフォルダ>\experts\libraries│<データフォルダ>\MQL4\Libraries
EAの設定プリセット│<インストールフォルダ>\experts\presets│<データフォルダ>\MQL4\Presets
EAが使用する画像ファイル│<インストールフォルダ>\experts\images│<データフォルダ>\MQL4\Images

●新フォルダのアクセス方法
新フォルダへのアクセスは、お客様の環境により場所がことなるため、MT4アプリケーションを起動後、[ファイル] > [データフォルダ]を開く を選択
これにより、フォルダの保存場所が自動的にエクスプローラーで表示されますので、MQL4フォルダ内にEAなどの再設置をご確認ください。

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MetaTrader4 Client Terminal Build 600

  • トレード戦略をプログラムするためのMQL4言語は本質的に改訂され、その機能性はMQL5に近づきました。
  • MetaTrader 4マーケットから購入あるいはダウンロードした有償あるいは無償のExpert Advisors、シグナルとスクリプトのためのタブを追加しました。
  • ターミナルのデータ構造と保存場所が変更されました。今では、インストールされた各ターミナルのデータは、別々のターミナル・データ・ホルダに保存されます。
  • トレード・リクエストを送るアルゴリズムを変更しました。
  • MetaTrader 4クライアント・ターミナルとMQL4.com.でのグローバル検索が追加されました。
  • JobsセクションのMQL4の開発向けにインスタント・注文コマンドが追加されました。
  • クライアントのアカウントで発生する取引:注文、変更、取り消し、指値注文や損切-利益確定の起動、追加証拠金、損切の実行イベントの催促通知を送信する機能を追加しました。
  • チャート上のアラート表示を追加しました。アラートはドラッグ&ドロップで扱うことができます。またアラートの有効時間設定機能も追加されました。
  • デモ・アカウント・オープン・ウィンドウで会社名によりサーバを検索する機能を追加しました。
  • Expert Advisorsのサブホルダと構造、Navigatorウィンドウのスクリプトとインジケータ表示を追加しました。
  • 新規注文およびポジションのリスト、トレード履歴およびトレード・レポートの中の注文のオープンおよびクローズ時間の精度が改善されました。秒の単位が追加されました。
  • マーケット・ウォッチおよびポップ・アップ・ウィンドウの最後のクオート時刻の精度が改善されました。最後のクオート時刻は秒単位で表示されます(分単位に代わって)。
  • 新たなグラフィック・オブジェクト:ボタン、ビットマップ、ビットマップ・ラベル、矩形ラベルが追加されました。
  • クライアント・ターミナルのジャーナルの表示時間の精度が改善されました。ミリ秒が追加されました。
  • 新規注文およびポジションのリストで、One Click closing(ワン・クリックでポジションをクローズする機能)を修正しました(Closeボタンをクリックすることにより)。
  • 会社タブ上でクリップボードにコピーする機能を追加しました。
  • チャート・ウィンドウをコマンドにより配置する機能を修正しました。
  • フルスクリーンのチャート間で切り替えた際にプロファイルを保存する機能を修正しました。
  • 日本語インタフェースを使用する際の幾つかのダイアログ表示を修正しました。
  • すべてのクライアント・ターミナル・コンポーネントは効率的な運用と高い性能を実現するためにPCのプロセッサによるSSE2インストラクション・セットのサポートを必要とします。
  • 最良のアクセス・ポイントのスキャンを最適化しました。
  • UAC使用時に権限を格上げすることを拒否する場合に、アップデート中に発生するエラー・ループを修正しました。
  • ニュースの見出し、内容および内部Eメールを、UTF-8エンコードを使用して表示するように修正しました。
  • 開いた注文やポジションのリストにおけるマージンおよびフリー・マージンのフィールドが不正確に表示される場合があるエラーを修正しました。
  • デモ・アカウントを開く際に、適切なダイアログでの国名リストをアップデートしました。
  • トレード・シグナルについての情報を拡張しました。
    • 最後のトレードの日付と先週のトレードの数に関する情報を追加しました。
    • トレード・シグナルのソース・アカウントのエクイティ・チャートを追加しました。
    • シンボルごとのトレード活動の分布図を追加しました。
  • シグナル・ソースとサブスクライバのアカウントとの間でポジションの無条件同期のオプションが追加されました。
  • シグナル・タブ上で過去3日間に送信された、新たなトレード・シグナル数の表示が追加されました。
  • 注文ボリューム値の閾値を超過する場合の、インスタント実行からリクエスト実行へ実行タイプが変更されるシンボルごとのトレード・ポジションのオープンおよびクローズを修正しました。
  • シグナル・ソースとサブスクライバのシンボルを比較して、サブスクライバ側に多くの適切なシンボルがある場合には、それらをトレードする許可が現在は配慮されています。
  • トレード・シグナルに関する情報に履歴とレビュー・タブが追加されました。
  • トレード・シグナルに関する情報からシグナルの注文とポジションのチケット表示が除去されました。
  • 多数の一方向ポジションのボリュームが同じボリュームである際に時々発生していたトレード・シグナルの同期エラーを修正しました。
  • トレード・シンボルGOLD<=>XAUUSDとSILVER<=>XAGUSDの自動換算を追加しました。
  • NFA FIFO規制と一致するアカウントのトレード・シグナルのサブスクライブ禁止を追加しました。
  • Wine(LinuxおよびMac)の下で機能する際のシグナルのサブスクリプションを修正しました。
  • チック・キャッシュを使用して最適化する際のパラメータ・テストで、チック・スプレッド・セットの配慮が修正されました。
  • フォーラムとキャッシュ・ログで報告されたエラーを修正しました。
  • インタフェース言語を変更後の自動ターミナル再スタート要求を追加しました。
  • インジケータが別のサブウィンドウを使用している場合に、トレード・レベルのツールチップがチャートに表示するように修正しました。
  • MetaTrader 5で実行されるのと同じクライアント・ターミナルの組み込みユーザ・ガイド・ファイル自動アップデートを追加しました。
  • ユーザがアカウントを持っていない場合のMQL5コミュニティの素早い登録ダイアログを追加しました。
  • ターミナル:トレード・アカウントは今や便利にナビゲータ・ウィンドウに表示されます。
    • アカウントは適切なトレード・サーバごとにグループ分けされます。
    • アカウントがトレード・シグナルへサブスクライブされる際には、シグナル名を持つアイコンが近くに表示されます。マウス・カーソルをシグナルの上に置くとサブスクリプションの有効期限が表示されます。
  • 現在のトレード・アカウントがシグナルにサブスクライブされている場合には、シンボル・ウィンドウのトレード・タブで適切なアイコンが表示されます。
  • シンボル・ウィンドウのシグナル・タブから”Show full list of signals”(シグナルの全リストを表示)オプションを除去しました。
  • MQL4アプリからトレード・ポジションのオープンとクローズが時々できないことがあるエラーを修正しました。このエラーはマーケット実行タイプのトレード・シンボルを処理しているときに、大きなボリュームの注文を送信した際に発生する場合がありました。

2013年12月20日  株式会社クロスブリッジ(本社:東京都中央区、代表取締役社長:三浦洋一)は、弊社がHirose Financial UK Ltd.(本社:英国ロンドン、CEO:生酒詩音 ヒロセ通商株式会社 100%子会社)へ提供しているMetaTrader4(サービス名:「LION MT4」)において、2013年12月19日よりMetal(貴金属)銘柄であるXAUUSD(金/ドル)を追加いたしました。これにより、MetaTrader4においてマルチアセット提供を実現しております。
 今回、世界的な金投資ブームの高まりを受け「LION MT4」においてXAUUSDの追加提供を実現しておりますが、MetaTrader4ではこれに限定されずCommodityやCFDといった資産クラス(マルチアセット)への対応も可能となっております。
 また、このマルチアセット対応と同時に、MetaTrader Serverへ接続するリクイディティ・プロバイダーを商品ごとに設定可能とするマルチリクイディティ対応も実現しております。これにより、流動性の確保と共に可用性を高めることで安定したレートフィードを円滑に提供することを可能としております。

■ マルチアセット、マルチリクイディティのイメージ図
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[プレスリリース]2013年12月20日